COLUMN

佐々木京美のそこにある、素朴でシンプルな「暮らし」を綴ります

福井郷土料理、保存食を戻すとかの前準備

福井郷土料理を作るには
前々から材料の下準備が必須です。

特に保存されている山菜

↑ 灰を使って乾燥保存されている
ゼンマイは良く灰を落とし
茹ですぎないように注意して
ゆっくりと時間をかけて、

優しく優しく揉んだりして
何度も水を変えながら戻します。

ここまで、一日半

今回は、灰は使わず
乾燥のみの竹田の太いぜんまい
緑ゼンマイも使います。↓

本当に太くて立派!!
これも、二日がかり

一部、白和えに使うものは
下味をつけておく。


↑ 五月にみんなで山に行き
採って塩漬けしてあった水ぶき
こちらも、軽く茹でて
塩抜きに一晩

他にも

茹でて干してあった大根
(この辺りでは「ほしかぶら」と言う)
を戻し。

煮物に使うニシンを、
米のとぎ汁に一晩漬けておく。

ゴマころに使う里芋の
下味をつけておく。

その他、
お寿司の材料を水で戻したり
細かく切ったり・・・

材料を揃える以外にも
沢山の下準備が必要です。

この準備をしながら
今は亡きおばあちゃん達は
前日や前々日から集まっていたなー

と・・・・

そんな台所の雰囲気を思い出し
懐かしさがこみあげてくると同時に
福井の女性の先人たちの
粘り強さを改めて感じます。

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